1991年の湾岸戦争では、イラクがペルシャ湾に機雷を敷設した。戦争が終わった後、日本の自衛隊も掃海作業に加わった。
2026年の米国とイスラエルによるイラン攻撃で攻撃を受けたイランがホルムズ海峡を封鎖した。機雷を敷設したとの情報もあった。イランを空爆した米国とイスラエルは、海峡封鎖もありうると知ってはいたが、最初の猛攻でイランが反撃をあきらめ交渉に応じると見立てていた。ところが、米国が手にしたものはアリ・ハメネイ師の首だけ。一方、世界に石油危機が広がった。米国の石油備蓄も急減した。米軍はパトリオット・ミサイルの手持ちが減った。何のために米国はイラン攻撃に踏み切ったのかと、米国をふくむ世界の市民が首をかしげている。
日本の国会で国旗損壊罪の審議が行われている。「国旗損壊罪」は戦前の日本には存在せず、戦後もこれまでに存在してこなかった。日本では内閣官房長官が記者会見するとき、壇上の日章旗に会釈する。高市首相は日韓首脳会談のさい、日章旗にも韓国の太極旗にもお辞儀した。彼らは国家というものに対する尊崇の念に駆られて本気でやっているのだろうか。検討が進められている皇室典範の改正についても、あれこれ複雑な手続き・手法を使って、天皇後継者から女性を排除する仕組みを制定しようとするたくらみが見える。国会議員の定数削減よりも衆議院選挙の並立制重複立候補のしくみを再検討するのが先だろう。
停滞から減衰へと進んでいる日本社会のやるせなさが生んだ支配政党の思いがけない膨張と対立する野党の凋落のおとしごのような高市政権は、首相が言うほどには日本は前にすすんでおらず、政策実現現場では足踏み状態である。
くわえて、高市早苗議員のスタッフが加わったとされる他候補を中傷する動画の件。週刊誌報道に関して、国会での質問に対してあれこれと弁解を重ね、野党が秘書の参考人招致を求めると、参考人として出席する代わりに秘書に陳述書を書かせ公表する、と答えた逃げっぷりの悪さ。あたまから週刊誌に抗議して釈明を求め、場合によっては訴訟に持ち込むと言っておけばよかったのに。少なくともほとぼりがさめるまでの時間は稼げた。そのくらいの弁護士費用ならまかなえるだろうに。右往左往して自分で傷口を広げてしまった。
(2026.6.26 花崎泰雄)