2011-01-01から1年間の記事一覧
12月30日付朝日新聞の世論調査記事を読んだ。「首相は現在、国会議員の中から選ばれています。仮に首相が国会議員以外からも選ばれる制度に変わったら、だれがふさわしいとおもいますか。今生きている日本人の中から1人だけあげてください」(自由回答)と…
「コンクリートから人へ」という民主党のマニフェストが、八ッ場ダムの建設再開で事実上総崩れになった、とメディアが伝えた。そんな政党がいまだに政権の座にとどまっているのは、とって代わる政党がどこにもないせいだ。今日の状況をもたらしたのは自民党…
2011年12月19日正午ごろ、北朝鮮のメディアがキム・ジョンイル総書記の死亡を伝えた。同月17日、出張途上の列車内で心筋梗塞に見舞われたという。 例によってテレビのアナウンサーは喪服を身にまとい、涙声でニュースを読んだ。そのうち、テレビにキム・ジョ…
黄海(韓国では西海と呼ぶ)の韓国側の排他的経済水域にもぐりこんだ中国の漁船が違法な漁をしていた。これを韓国の海洋警察が摘発したところ、中国漁船の船長が割れたガラスの破片で警察官に襲いかかり、警察官を殺してしまった。 12月13日の『東亜日報』の…
橋下・新大阪市長と松井・新大阪府知事が12月7日、ボクシングの試合の前座をつとめ、リング上で「君が代」を歌った、というニュースを新聞で読んだ。この二人、来春の卒業・入学シーズンには、大阪の学校を駆け回り、君が代を歌って見せる「歌う首長」をやる…
この間の同時選挙で前大阪府知事が大阪市長に、その子分が大阪府知事に、それぞれめでたく当選した。 二人して大阪都を創るのだという声が聞こえてくる。 新聞などを読むと、だらしない国の政治やじり貧の経済からくる有権者の閉塞感が、大阪都構想を掲げた…
東日本大震災・津波・福島原発メルトダウン――その復旧・復興をめぐる政府・国会の不手際と怠慢、さらには復興担当大臣の被災地知事に対する暴言、混迷する経済の中で、アメリカ主導のTPPへの前のめり参加意思表示の韜晦、通称「永田町文学」の言語遊戯をめぐ…
11月11日の野田内閣総理大臣記者会見で、彼はこういった。 「私としては、明日から参加するホノルルAPEC首脳会合において、TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入ることといたしました」 この言葉は、首相官邸のサイトで次のような英文に翻訳されて数日遅れ…
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加について、民主党の経済連携プロジェクトチームが9日、「慎重な判断」を提言したことから、内閣総理大臣野田佳彦は参加表明の日取りを「熟慮」のため1日だけ延ばし、11月11日に記者会見で、「明日から参加するホノルルA…
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉に参加する意向を、日本の野田佳彦首相が固めたと報道された。TPPについてはこれまで賛成派と反対派がにぎやかな議論をしてきているが、双方の言い分にどうも説得力に欠けところがある。 賛成派は「アジアの成長を取り…
リビアのシルトの戦いでムアマル・カダフィ大佐が死んだと報道された。1942年生まれ、享年69歳。反米の反逆児という道化を演じ、自らの狂気で中東の矛盾や国際社会の二重基準を浮き彫りにしてみせたが、その代償はリビア国民にとってあまりにも大きかった――1…
タイが雨季の終わりの水害に見舞われた。チャオプラヤ川流域のアユタヤの工業団地にある日系企業が、直接の浸水被害や部品調達難などで操業停止追い込まれたと、日本の新聞各紙が伝えた。日本の新聞だからトヨタ、 ホンダ、三菱などの自動車メーカーのほか、…
ニューヨークのウォール街で始まった失業や格差に抗議する若者たちの小さなデモが、次第に膨れ上がった。ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、ニコラス・クリストフによると、若者たちがOccupy Wall Street運動を繰り広げるさなか、付近のピザ屋がOccupy…
政治資金規正法違反の罪で強制起訴された衆議院議員小沢一郎の裁判が10月6日始まった。 小沢は初公判の意見書で、カレル・ウォルフォレンを引き合いに出して、「小沢一郎に対する長期的なキャラクター・アサシネーション」と検察のやり方に憤懣をぶちまけた…
9月28日夜9時のNHKニュースが、サウジアラビアで自動車を運転した女性がむち打ち10回の刑の判決を受けたと伝えていた。 むち打ち10回の刑と、サウジアラビアでは女性が自動車の運転を認められていないということの、いずれが「おや、おや」にあたいするのだ…
タリバーンとの和解をめざすアフガニスタンの高等和平協議会議長ブルハヌディン・ラバニがカブールでタリバーン側の和平交渉代表を装った男に暗殺された。暗殺犯は頭に巻いたターバンの中に爆発物を隠してラバニに接近、自爆した。 ラバニは1940年生まれ。カ…
8月下旬、仙台から国道45号を車で北上して、南三陸町、気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石、大槌町、宮古と、大震災の被災地のその後をかけあしで見て回った。 5月に見たときは、まだ津波の傷跡が生々しく残っていた。6月に行ったときは、ちょうど気仙沼の魚市…
爆発した福島第一原子力発電所の3号機はウラン238とプルトニウムを混ぜたMOX燃料を焚いていた。 プルトニウムはギリシア神話でプルトン、ローマ神話ではプルートとよばれる冥府の王にちなんで命名された。死者は亡霊となり、冥府で生前の所業について裁きを…
以前、文部科学省が報道用に配布した「諸外国における国旗・国歌の取扱い」によると、日本と同じ立憲君主国であるイギリスには、ユニオン・フラッグを国旗と定めた法令はない。慣習上、国旗として取り扱われているだけだ。国旗・国歌法が成立する前の日本と…
酷会は醜偽院と惨偽院からなる――とは、インターネット上の口からでまかせサイトに頻出する当て字遊びだ。だが、6月2日の菅内閣不信任案をめぐるテレビの中継報道をみていて、「議会不信任案」というのはどこに持ち込めばいいのだろうかと、私は思案にくれた…
5月21日の朝、読売新聞(電子版)に、「福島第一原子力発電所1号機の海水注入が、菅直人首相の意向で中断されていた」という要旨次のような記事があった。 東日本大震災翌日の3月12日午後7時過ぎ、東京電力は1号機の原子炉への海水注入を始めた。注水して…
経済産業省の原子力安全保安院が福島第一原発事故をレベル5から一挙に最悪評価のレベル7に引き上げた。 枝野官房長官によると、レベルの7の可能性は3月下旬の段階で原子力安全委員会を通じて感触をうけていたそうだ。その原子力安全委員会・代谷誠治委員は、…
そのむかし、芥川賞をもらった石原慎太郎の小説『太陽の季節』について、佐藤春夫が「あれは股間の剣を使った剣豪小説だ」と皮肉った、と佐野眞一が『てっぺん野郎』(講談社 2003年)で書いている。たかだか障子紙を突き破る程度のフィクションだが、当時と…
「天罰」発言を撤回して謝罪したはずの東京都の石原慎太郎知事は、3月26日の読売新聞電子版によると、25日、福島市へ行って佐藤雄平知事を訪ね、「東京はできるだけのことをやるから、おっしゃってください」と最大限の支援を約束した。そのあと、東日本巨…
憲法改正がもはや議会制度下ではむずかしければ、治安出動こそその唯一の好機であり、われわれは治安出動の前衛となって命を捨て、国軍の礎石たらんとした。 (三島由紀夫、1970年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地で演説) 今日の東京をみますと、不法入国した…
3月21日夜に見た朝日新聞の電子版によると、菅直人首相はこの日に予定していた東北関東大震災の被災地の視察を、出発30分前になって急遽とりやめた。 同紙の報道によると「受け入れ先に負担がかかるだろうが、『現場の人たちは命がけでやっており、そこを総…
何年か前の3月、母親が90半ばで大往生を遂げた。火葬場の職員がまだ熱い台の上から焼き上がった骨を骨壺に詰めてくれた。台の上の遺灰の余熱を受けて顔を真っ赤にしながら、そのうえ、その目も赤く涙で潤ませて……。 「新しいサービスだろうか?」 「まさか!…
sympathy: ad. Late L. sympathia, having a fellow feeling (OED) 日本の新聞にもちらっと紹介されたが、東北関東大地震の直後、『ニューヨーク・タイムズ』のコラムニスト、ニコラス・クリストフが3月11日付の同紙に “Sympathy for Japan, and Admiration”…
前原誠司外務大臣が3月6日の夜、政治資金規正法が禁止している外国人からの政治資金を受け取っていたことを理由に、外相を辞任した。外交政策では突っ張りリアリスト路線を標榜しているが、以前の偽メール事件での民主党代表辞任といい、今回の政治資金とい…
2月21日付『朝日新聞』朝刊1面に、同社の世論調査によると、菅首相に対して、「早くやめてほしい」と退陣を望む声が49パーセント、「続けてほしい」と続投を望む声が30パーセントだったという記事が載っていた。 菅首相の続投よりも退陣を望む声が多かったこ…